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▼背信の科学者たち
データの捏造等々…繰り返される偽りの数かず。
現実の科学をその病理を通して分析した時、浮かび上がる科学の実像とは…。
科学ジャーナリストの清新な目が鋭くその本質に迫る。
最近、日本では企業ぐるみでの「データの捏造」「虚偽報告」などが多くなってきた。
一体、どういうわけだろう?
本書は科学の進歩における、データ捏造を取り上げている。
後世に残る偉大な研究のオリジナル論文の中に、捏造の形跡があるという例示が多く示されている。
捏造を通して、「科学とはなにか?」「科学研究、評価は如何に進められるか?」を、リアルに描写している。
単なる「データ捏造はいけません」という説教めいた本ではない。
自浄作用が無くなりつつある日本に必要な本だ。
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▼ご冗談でしょう、ファインマンさん
『ご冗談でしょう、ファインマンさん』・・・はっきり言ってそんじょそこらのマンガより面白い。
こんな人生を歩くこともできるんだ、と感心するほどだ。
そんな面白い人生を歩くことはノーベル賞を受賞するぐらい優秀だからできるのか?
いや、逆だ。
自分が興味を持ったことなら何でも(金庫破りでも)熱中し、そして熱中したもの(女性でも)を全て愛したからこそノーベル賞を受賞できるほどの研究ができたのだろう。
今、目の前にあることに時間を忘れて熱中し、自分のものにする。
それがたまたま物理だったり、化学だったり、カジノの賭博だったりしただけだ。
やっぱり『科学』よりも面白いのは『科学者たち』だ。
とても信じられないエピソードが数多く、本人により紹介しているが、それは本人が「ちょっと変わっているかもね」と思ったものだけで、きっと、他のひとから見たら、もっともっと有ったんだろうね。
そんなエピソードの中にもノーベル賞を受賞しただけのことはある、というネタもサラリと書いている。(そこが既に、冗談でしょ?)
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▼科学者の熱い心―その知られざる素顔
何が彼らを衝き動かしたか?
ノーベル賞受賞者をはじめとする一流研究者23人の内面に迫るインタビュー
いったい一流科学者とはどういう人たちなのだろう?
何がきっかけで、何を考え、どんな生活をし、どんな楽しみを求めて研究し、輝かしい成果を挙げてきたのか?
ここで紹介されている23人は創造的なる精神に満ちあふれた人たちは意志の人であり、自分を信頼する確かな実感をもっているようだ。
読みながら、思わず「そうだ!」という箇所がいくつもあり、そういう箇所につける「ふせん(僕はポスト・イットを愛用)」もたくさんついてしまった。
真理とのみ向かい合う真の学究の精神を存分に味わってもらいたい一冊である。
科学者とは大学や研究所で働く人のことではない。
本書に登場する物理学者ルビアは科学者とは生き方そのものであることを伝える発言をしている。
「科学者というのは九時から五時までの仕事じゃないということだ。科学をやるとなったら,一日二十四時間やらなきゃならん」
結局、何が彼らを突き動かしたのか、というと、それはそういう性格なのだ、というのが僕の結論です・・・・・・。
▼科学者の熱い心―その知られざる素顔
▼科学者の熱い心―その知られざる素顔
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